6月7日朝
昨晩から首が痛くて夜中に目が覚めた。
薬を飲んでまた布団に入るもなかなか寝付けない。
私はろうそくを灯し、雑念を消すためにも机に向かって何か執筆することにした。
明日のことは何も考えず、とにかく静かな時間で今の自分と向き合った。
しばらくして鳥の囀りが聞こえたと思えば夜明けが来ていた。私は外を歩くことにした。
誰もいない住宅街の道には私の靴が踏み締まる音と騒がしい鳥の声が響くだけだった。
何も考えずに済んだ。
帰って母が買った新聞を玄関のベンチで読んだときもひたすら文字に向き合った。
毎日これができたらどれだけ幸せだろうか。
私の考える将来はこんなもんでいい。